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ララチューン

提供: owarai.wiki

ララチューンは、お笑いコンビ・ラランドの公式YouTubeチャンネル。チャンネル名は通常「ララチューン【ラランド公式】」と表記される。2020年4月ごろに開設され、ネタ動画・トーク・ドッキリ・悪口企画・診断・ゲーム・旅行企画などを投稿している[1]

ラランドは2014年に上智大学のお笑いサークルで結成され、M-1グランプリ2019・2020でアマチュアながら2年連続準決勝に進出したことで注目を集め、2021年2月に個人事務所「株式会社レモンジャム」を設立したコンビである。ララチューンは、そのラランドがテレビ・ラジオ・ライブとは別に、自前で企画・編集・発信する主力メディアとして機能している[2]

2026年5月5日時点のユーチュラ集計では、登録者数は約157万人、総再生回数は約10億3344万回、動画本数は1129本[3]

沿革

開設初期

ララチューンは、2020年4月ごろに開設された。Real Soundの記事では、2020年4月にラランドがYouTubeチャンネル「ララチューン」を開設し、ネタ動画を中心に、2人のトークを軸にした動画を投稿していたと紹介されている[1]

初期の代表的な企画としては、開設生配信、ネタ動画、Zoom生配信、ファンとの生電話企画などがある。2020年8月には、チャンネル登録者数5万人突破を記念した企画として、ニシダが生配信でLINE IDを公開し、ファンと生電話する企画がナタリーで報じられた[4]

フリー芸人時代の武器

ララチューン初期の面白さは、ラランドが当時フリーで活動していたことと深く関係している。Real Soundは2021年の記事で、ララチューンの魅力を「むきだしさ」と表現し、フリーゆえの選択肢の広さや自由度、ニシダの「失うものがない」特性を活かした捨て身の企画性を評価している[5]

この時期のララチューンは、単なる「芸人のYouTube進出」ではなく、テレビ番組では難しい内輪性、危うさ、距離の近さをそのままコンテンツ化したチャンネルだった。ニシダの生活・失敗・だらしなさを企画に変換し、サーヤがそれを言語化・裁断する構図が、チャンネルの基本文法になっていった。

レモンジャム設立後

2021年にラランドが個人事務所レモンジャムを設立した後、ララチューンは「ラランドの公式チャンネル」であると同時に、レモンジャムという小規模芸能事務所の世界観を見せる場になった。ラランド公式プロフィールでは、レモンジャムはサーヤが社長、マネージャーの橋本拓哉が副社長、ニシダが正社員という体制で設立されたと説明されている[2]

ララチューンでは、サーヤとニシダだけでなく、マネたく、ライプ、やまじら制作側の人物もキャラクターとして登場する。BuzzFeedの記事でも、ララチューンの動画「レモンジャムで一番賢いのは誰?」を取り上げ、マネージャーのはしたく、構成作家のライプニッツを含む4人がディベートを行ったことが紹介されている[6]

2024年の飛躍

2024年は、ララチューンにとって大きな節目の年だった。構成作家のライプはnote「2024年のララチューン」で、2024年を「登録者数100万人を突破した記念すべき年」と振り返っている。同noteでは、2020年4月のチャンネル開設時を思うと感慨深いとも述べられている[7]

同noteによれば、2024年初頭の登録者数は約70万人で、動画内では「今年は登録者数127万人を目指す」と掲げていたが、2024年12月31日時点では109万人だった。つまり目標には届かなかったものの、1年で大きく伸長し、100万人を突破したことになる[7]

ユーチュラ上でも、ララチューンは2023年7月24日に登録者数50万人、2024年10月15日に登録者数100万人を達成したチャンネルとして記録されている[3]

企画傾向

1. ニシダ観察・ニシダ裁判型企画

ララチューンの中核は、ニシダという人物を観察し、検証し、裁く企画である。ニシダの遅刻、だらしなさ、恋愛、食生活、金銭感覚、知識、プライド、言い訳、身体性などが企画の素材になる。

ライプは「ララチューンを人に勧めたいと思ったらこのnoteを送って」で、初見の視聴者にはまず「ニシダが起こした事件10選」を見ることを勧めている。理由として、ララチューンの人気動画にはニシダへの悪口企画やドッキリが多く、まずニシダに対して「なんだこいつ」と思うことで動画を楽しめるようになる、と説明している[8]

この構造は、ラランドのYouTubeが単にネタ動画を上げる場所ではなく、ニシダという素材を長期連載的に読ませるメディアであることを示している。

2. 悪口企画

ララチューンの代表的なシリーズが悪口企画である。ライプは同noteで、ニシダへの悪口企画について「すべて再生リストにまとまっている」と説明し、個人的な最高傑作として「MBTI悪口」を挙げている[8]

2024年の振り返りnoteでも、「悪口おみくじ」が2024年一発目の悪口企画として取り上げられている。ニシダの運勢が「末カス」になるなど、人格批評、言語遊戯、占い・診断フォーマットを掛け合わせた企画が多い[7]

悪口企画の特徴は、単に罵倒するのではなく、サーヤや作家陣の言語感覚によって、悪口がカード、診断、ランキング、ゲーム、分析といった形式に変換される点にある。言い換えると、ララチューンの悪口は「フォーマット化された批評」である。

3. ドッキリ企画

ララチューンには、ニシダを対象にしたドッキリ企画も多い。ライプは、ニシダへのドッキリ企画として、エジプトでのロケバラシ、ホテルに入ったら部屋にサーヤがいる企画、アプリを勝手に消す企画などを例示している[8]

Real Soundも、ニシダのLINE ID公開や食用虫入りロケ弁企画などを取り上げ、ニシダの鈍感力やリアクション芸的な魅力を評価している[5]

この系統の企画では、ニシダが「仕掛けられる側」になることが多い。ただし、単にいじめられる構図ではなく、ニシダの受け身力、返答の妙、妙な納得感が笑いになる。

4. 弱いサーヤ/サーヤ分析型企画

ララチューンでは、サーヤが常に強者として振る舞うわけではない。ライプは紹介noteで、「弱いサーヤ」という視点を挙げ、ニシダがサーヤに噛み付く瞬間や、サーヤの恋愛取説、酒癖分析などを紹介している[8]

この要素があることで、ララチューンは単なる「サーヤがニシダを裁くチャンネル」に留まらない。サーヤ自身も分析され、いじられ、失敗や弱点を見せる対象になる。これにより、コンビ間の上下関係が固定されすぎず、視聴者は「強いサーヤ」と「弱いサーヤ」の両面を見ることができる。

5. 共闘企画

ララチューンでは、サーヤとニシダが対立するだけでなく、共通の敵や共通の嫌悪対象に向かって共闘する企画も人気である。ライプは「偏見でお題を伝えるゲーム」「飲み会で話の腰折る奴選手権」などを例に、2人の嫌いなものが被ったときに火力が大きくなると説明している[8]

この共闘構造は、ラランドのコンビとしての相性を可視化する重要な要素である。普段はサーヤがニシダを責める構図が目立つが、共通の価値観や嫌悪感が一致したとき、2人の言葉が同じ方向に走り、コンビとしての強度が出る。

6. ゲーム・検証・ランキング企画

ララチューンには、ランキング、診断、予想、ゲーム、検証を軸にした企画が多い。近年では「相方が入りそうな飲食店トップ3を当てる!」のように、相方理解と商業施設タイアップを組み合わせた企画も展開している。2026年3月には、ららぽーとTOKYO-BAYとのタイアップ動画「相方が入りそうな飲食店トップ3を当てる!@ららぽーとTOKYO-BAY」が公開され、館内でステッカー配布や店舗特典なども実施された[9]

PR TIMESのリリースでも、同企画は「ララチューン」の人気動画がららぽーと完全公認企画として展開されたものと説明され、2026年3月19日時点でチャンネル登録者数155万人と紹介されている[10]

制作体制

ラランド本人

中心にいるのはもちろん、サーヤニシダである。サーヤは企画の言語化・進行・批評性を担い、ニシダは観察対象、リアクション対象、反論者、時には共闘者として機能する。

ラランド公式プロフィールでは、ラランドが個人事務所レモンジャムを設立し、サーヤが社長、橋本拓哉が副社長、ニシダが正社員となったことが示されている[2]。そのため、ララチューンは単なる所属事務所制作の公式チャンネルではなく、ラランド本人たちが事務所運営と並行して育ててきた自社メディアといえる。

マネたく/橋本拓哉

マネージャーの橋本拓哉、通称マネたくは、ララチューン内でもしばしば出演者化する。BuzzFeed記事で取り上げられた「レモンジャムで一番賢いのは誰?」企画では、マネたくがニシダとディベート対決を行うなど、マネージャーでありながらコンテンツ上のキャラクターにもなっている[6]

ララチューンの特徴は、スタッフが単なる裏方ではなく、レモンジャムという小さな組織の構成員として画面内に出てくることにある。マネたくはその最たる存在である。

ライプ

ライプは、ララチューンの構成作家として知られる人物。BuzzFeed記事では、YouTubeの構成作家であるライプニッツが立教大学卒業であることに触れられている[6]

本人noteでは、2024年のララチューンを月ごとに振り返っており、各動画への思い入れや反響を制作側の視点で記している[7]。また、2025年末には「ララチューンを人に勧めたいと思ったらこのnoteを送って」と題したガイドを公開し、初見向けの導線を整理している[8]

この2本のnoteは、ララチューンの内部者による貴重なメタ解説であり、チャンネル研究の一次資料に近い価値がある。

やまじ

やまじは、元お笑いコンビ・ゴヤのメンバーで、現在は構成作家としてラランド周辺に関わる人物。ララチューンやニシダ個人チャンネル「チャンこうんネル」周辺で企画・構成に関わっているとみられる。ララチューンの制作体制は、サーヤ・ニシダ・マネたく・ライプに加え、やまじのような元芸人系作家が加わることで、より「大学お笑い/若手芸人/YouTube」の文脈が濃くなっている。

メディアとしての特徴

自前メディア性

サーヤは2020年のインタビューで、新型コロナウイルスの影響もあり、芸人が個人でメディアを持って発信する動きはさらに加速すると述べている。ララチューンは、まさにこの考えを実践する場所になった[11]

テレビ出演や賞レースだけに依存せず、自分たちのチャンネルで企画を作り、ファンを蓄積し、イベント・ライブ・タイアップ・グッズ・個人チャンネルへ接続する。ララチューンは、ラランドの芸能活動の中核的な導線である。

レモンジャムの世界観装置

ララチューンは、ラランドの2人だけでなく、レモンジャムという事務所の空気を伝えるメディアでもある。マネたくやライプが画面に出ることで、視聴者は「ラランドの周辺人物」まで含めた関係性を楽しむようになる。

この構造は、芸人YouTubeというより、ある種の小規模芸能事務所ドキュメントに近い。サーヤ・ニシダ・マネたく・ライプ・やまじらが、企画の中で互いに観察し、見下し、褒め、怒り、飲み、旅をし、揉める。その関係性の連続性が、チャンネルの視聴習慣を作っている。

企画の「内輪性」と「公共性」

ララチューンは内輪性が強い。サーヤとニシダの大学時代、ニシダの失敗、マネたくやライプの人間性、レモンジャム内部の力学など、長く見ている人ほど笑える文脈が蓄積されている。

一方で、登録者100万人を超え、企業タイアップも増えると、内輪の笑いが外部に開かれる場面も増える。2024年には、サーヤの友人の恋愛エピソードを扱った動画をめぐり、相手女性への配慮不足が指摘され、動画が非公開になったと報じられている。ユーチュラのチャンネルニュース欄にも、2024年10月29日の出来事として記録されている[3]

この出来事は、ララチューンの強みである「関係性の近さ」「内輪のむきだしさ」が、チャンネルの巨大化によってリスクにもなることを示している。ララチューンは、今後も内輪性と公共性のバランスを取りながら展開していく必要がある。

代表的な企画カテゴリ

カテゴリ 内容 代表的な見方
ラランド新規向け コンビの関係性、ニシダの事件史、サーヤの人物像を知る導入 初見視聴者向けの入口
悪口企画 ニシダを中心に、診断・カード・占い・ランキング形式で悪口を構造化 ララチューンの言語センスが出る
ドッキリ ニシダを仕掛け対象にする企画が多い ニシダの鈍感力・受け身力を見る
サーヤ分析 恋愛、酒癖、弱さ、可愛げなどを分析 サーヤの人間味が見える
共闘企画 2人が共通の敵や嫌悪対象に向かう コンビとしての相性が見える
旅行・飲み会 人吉、打ち上げ、飲み、旅先での会話 チーム感・生活感が出る
スタッフ登場回 マネたく、ライプ、やまじらが出演 レモンジャム全体の関係性を見る
タイアップ企画 ららぽーとなど企業・施設とのコラボ チャンネルの商業展開を見る

年表

年月 出来事
2020年4月 ララチューン開設。ネタ動画やトークを中心に投稿開始[1]
2020年4月25日 登録者数2万人突破記念のZoom生配信が行われたとされる[12]
2020年8月 登録者数5万人突破記念企画として、ニシダがLINE IDを公開し、ファンと生電話する企画が報じられる[4]
2021年3月 Real Soundがララチューンの「むきだしさ」やニシダの捨て身企画を評価[5]
2021年 ラランドが個人事務所レモンジャムを設立。ララチューンもレモンジャムの世界観を見せる場へ[2]
2023年7月24日 ユーチュラ上で登録者数50万人達成と記録[3]
2024年 登録者数100万人突破。ライプが「記念すべき年」と振り返る[7]
2024年10月15日 ユーチュラ上で登録者数100万人達成と記録[3]
2024年12月31日 ライプの振り返りnoteで、同日時点の登録者数が109万人と記される[7]
2026年3月17日 ららぽーとTOKYO-BAYとのタイアップ動画「相方が入りそうな飲食店トップ3を当てる!」公開[10]
2026年5月5日 ユーチュラ集計で登録者数157万人、総再生回数10億3344万回、動画1129本[3]

ララチューンの意義

ララチューンの意義は、単に「ラランドのYouTubeチャンネル」という点に留まらない。

第一に、ラランドの関係性を長期連載化したメディアである。サーヤとニシダの関係、ニシダの事件史、サーヤの言語化能力、マネたくやライプら周辺人物まで含めて、継続視聴するほど文脈が増える。

第二に、フリー芸人から個人事務所へ移行したラランドの独立路線を可視化するメディアである。テレビ出演だけでは伝わらないレモンジャムの組織文化や、制作側の顔が見える。

第三に、芸人YouTubeの企画進化を示す事例である。ネタ動画や雑談だけでなく、悪口企画、診断、ドッキリ、検証、ランキング、旅行、タイアップまで、YouTubeのフォーマットを芸人の関係性に合わせて最適化している。

第四に、内輪性の強さと巨大化のリスクを同時に抱えるチャンネルである。ララチューンの魅力は、関係性の近さやむきだしさにある。しかし登録者100万人を超える規模になると、内輪の笑いが外部の人物や一般視聴者にどう受け取られるかも重要になる。

関連項目

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 ラランド、ぼる塾、かが屋……第七世代の注目チャンネル, Real Sound, 参照日: 2026-05-06.
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 ラランド|Official site - Profile, ラランド Official site, 参照日: 2026-05-06.
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 ララチューン【ラランド公式】, ユーチュラ, 参照日: 2026-05-06.
  4. 4.0 4.1 ラランド・ニシダが生配信でLINE ID公開、気に入ったファンには, お笑いナタリー, 参照日: 2026-05-06.
  5. 5.0 5.1 5.2 ラランド「ララチューン」に垣間見る、ニシダとサーヤの"むきだしさ"を面白くする才能, Real Sound, 参照日: 2026-05-06.
  6. 6.0 6.1 6.2 「全員が全員を見下してる事務所」ラランドが賢さを競ったら「賢いわけない」「脳細胞全部死んだ」ディベート大会に発展, BuzzFeed, 参照日: 2026-05-06.
  7. 7.0 7.1 7.2 7.3 7.4 7.5 2024年のララチューン, ライプ note, 参照日: 2026-05-06.
  8. 8.0 8.1 8.2 8.3 8.4 8.5 ララチューンを人に勧めたいと思ったらこのnoteを送って, ライプ note, 参照日: 2026-05-06.
  9. ラランド ニシダとサーヤが挑戦!相方が入りそうな飲食店トップ3を当てる!@ららぽーとTOKYO-BAY, ららぽーとTOKYO-BAY, 参照日: 2026-05-06.
  10. 10.0 10.1 「ララチューン」の人気動画が"ららぽーと完全公認企画"として再び!, 三井不動産商業マネジメント株式会社(PR TIMES), 参照日: 2026-05-06.
  11. 芸人×PRパーソンでエンタメを駆ける、お笑いコンビ「ラランド」サーヤが魅せる芸人の新ルート, advanced by massmedian, 参照日: 2026-05-06.
  12. 【ラランド zoom生配信】リモート対談 ダイジェストver, YouTube, 参照日: 2026-05-06.

外部リンク